2017年5月22日月曜日

【妙法寺】(みょうほうじ)大阪市東成区





【妙法寺】(みょうほうじ)大阪市東成区



 聖徳太子の創建と伝えられ、近世国学の祖と言われる契沖(けいちゅう)が、延宝7年(1679年)から元禄3年(1690年)まで住職をし、また修学の道場としても有名で、現在大阪府顕彰史跡に指定されています。



「契沖遺跡」(けいちゅういせき)

昭和24年(1949年)に妙法寺境内は、僧契沖遺跡として大阪府顕彰史跡に指定されています。近世国学の祖といわれる契沖は、延宝7年(1679年)から元禄3年(1690年)までの11年間、この妙法寺住職をし、国学の勉強に尽力した。契沖の父は尼カ崎領主青山大蔵小輔幸真に250石で仕えた下川善兵衛元金でその第三子として寛永17年(1640年)に尼ヶ崎に生まれ、11才のときに出家して仏門に入り、その後高野山で修業にはげみ、妙法寺住職となってから本格的に国学研究の学問に専念し、徳川光圀公の委嘱により、有名な「万葉代匠記」やその他多くの著作を完成させました。

 元禄3年(1690年)に慈母が当寺で死去されたのを機に、現天王寺区飼差町の円殊庵(えんじゅあん)に移り、元禄14年(1701年)62才の生涯を終えました。宝歴(1751年)頃の妙法寺は一時衰退していましたが、泊中法典和尚が住職し大黒天信仰を鼓吹してより時運隆盛になり「南にては今宮のゑびす、東にては今里の大黒」と喧伝され、庶民の群参で賑わったと伝えられています。

現在妙法寺境内には契沖の供養塔と慈母の墓があります。



場所:大阪市東成区大今里4丁目16-50

アクセス: 大阪市営地下鉄千日前線 今里駅から0.4km



(撮影:2017/5/22)

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